天使館オフィシャル・サイト

笠井叡最新情報:
東京では約4年ぶりとなる、笠井叡のオイリュトミー公演の出演が決定!

2010年1月28日(木)・29日(金)開場19:00 開演:19:30
国分寺市立いずみホール(JR西国分寺駅南口徒歩1分)
ペルセパッサ・オイリュトミー団最新公演「LOGOPOLIS」
出演:ペルセパッサ・オイリュトミー団 特別出演:笠井叡
前売り:2,500円 当日2,800円 学割1,800円(予約のみ)
予約・お問い合せ:ペルセパッサ・オフィス 080-5877-6887
persephassa@ezweb.ne.jp
(リンクからペルセパッサ・オイリュトミー団の公式ページにアクセス出来ます)


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天使館の歴史

「天使館」と名づけられたこの建物は、若い前衛舞踏家・笠井叡の稽古場である。
外はまっ白く塗られたセメントの荒貼りで、軒先の金の縁取りが陽に輝く。
鉄鋲で打ち固めた扉をあけて内に入ると、そこも白一色に塗られており、天井近くに取りつけられた四つの小さな窓から光がこぼれてくる。その光の量は決して十分とはいえないが、しかし四周の白壁に反射して十分に明るい。
武蔵国分寺の史跡近くの自宅の庭に、氏とその研究生とが、設計から施工までをみずからの手で仕上げた小さな館である。
ルネ・ホッケの名著「迷宮としての世界」に登場するあの怪奇な装飾と収蔵品に満ちた天使城にちなんでその名をつけたとのことであるが、建物自体の印象はマニエリスムというよりもロマネスクに近い。
八月初めの一週間、この稽古場の披露をかねた舞踏公演が毎夕開かれた。
もともと稽古場であってみれば観客席のあろうはずもなく、詰めかけた二十人ほどの客たちは部屋の一隅に身をこごめての舞踏会であった。
舞台装置といえば、古めかしいオルガンが一台奥に置かれてあるだけで、あとは窓越しの照明設備と簡単な音響装置のみの一時間半の公演であった。
中世の黒ミサを想わせるその舞踏は、かといってヨーロッパ的なものでもなく、日本の芸能がその底辺にいつも持ち続けてきた暗い悲しみといったものをも包含して、見終った後も長く余韻の残る夕べとなっていた。
 (藝術新潮 一九七一年九月号)
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